お金の借り先や預け先として信用金庫や信用組合を検討している人は一定数いるのではないでしょうか。
しかし、そもそも信用金庫と信用組合の違いを知っていますか?どちらも似たような名前で違いをよく分かっていない人も多いでしょう。
実は、信用金庫と信用組合の間には明らかな違いがあります。
そこでこの記事では、信用金庫と信用組合の違いについて解説しましょう。また、銀行はお金の預け先としてふさわしくない理由も説明しますので、最後までしっかりと読んでください。
Contents
そもそも『信用金庫』と『信用組合』とは?
信用金庫と信用組合はどちらも金融機関の一つです。
銀行や保険会社といった他の金融機関との最大の違いは『営利目的か否か』にあります。
銀行や保険会社は金利差や手数料、保険料などで利益を得る目的の金融機関です。一方、信用金庫や信用組合は地域に根ざした金融機関で、地域の人々でお金を出し合って助け合うことを目的とした非営利の機関になります。
なので主にそれぞれの地域の発展に貢献するビジネスをしている個人事業主や中小企業への融資が一般的です。地域活性化を目指す小型の銀行と考えればイメージしやすいのではないでしょうか。
信用金庫で有名なところでは、『京都中央信用金庫』が挙げられます。
京都中央信用金庫は2019年3月末時点で総資産5兆4000億円越えと、中堅の地方銀行と遜色ない規模があります。
対して、大分県にある日田信用金庫は総資産450億円であるため、資産の大小はかなり二極化していると考えられます。
そんな信用金庫と信用組合は、大手に比べてお金を借りやすいため融資を受けたい時は相談してみるとよいでしょう。
『信用金庫』と『信用組合』の明らかな違い
では信用金庫と信用組合は何が違うのでしょうか。
最も大きな違いは『規模の大きさ』です。
信用組合は信用金庫に比べて地域性が強く、より小規模な企業をターゲットにして融資をしています。一方、信用金庫はもう少し規模大きく、それにつれて広い範囲で融資先を選定しています。
他に異なる点は『預金の仕組み』です。
信用金庫は誰でも口座を作って預金できますが、信用組合は組合員にならないと預金ができません。信用組合は組合員同士のつながりが強いので、組合員になれば手厚いサポートが期待できるかもしれません。
知ってた?銀行の種類はとても多い
信用金庫と信用組合以外にも、様々な銀行の種類があります。
例えば、
- 都市銀行
- 地方銀行
- 信託銀行
- ネット銀行
- ゆうちょ銀行
- JAバンク
聞いたことあるけれど、イマイチどういう違いがあるのか曖昧なものが多いのではないでしょうか。
これを機にその差をしっかりと認識しておきましょう。
都市銀行
都市銀行とは、その名の通り大都市に本店を置いて全国展開している銀行です。
例えば、みずほ銀行や三菱UFJ銀行、三井住友銀行などのいわゆるメガバンクが都市銀行に含まれています。
このように都市銀行には誰もが知っているような銀行が名を連ねているのです。
地方銀行
地方銀行は、各地方や都道府県の単位で活動している銀行を指します。
地方銀行は信用金庫や信用組合よりは規模がでかいものの、それぞれの地域に根ざした営業をしているのが特徴です。
例えば、横浜銀行や静岡銀行、スルガ銀行などが有名なものです。
信託銀行
お客さんの財産を管理・運営する信託業務を担うのが『信託銀行』です。その名の通りお客さんの資産を信じて託すことができるのが特長になります。
預かってくれる資産は現金のみならず、株や投資信託、不動産なども預かってくれます。今では遺言の管理や作成、相続財産の分配手続きまでも業務範囲です。
ネット銀行
ネット銀行とは、ネット専業の銀行であり実店舗を全く持っていません。
インターネットが取引の中心なので、他の銀行より人件費や設備費が安く済んでいます。その影響で預金金利やATM手数料が比較的安い傾向です。
例えば、楽天銀行や住信SBIネット銀行などがあります。
ゆうちょ銀行
全国展開する郵便ネットワークを通じて、保険や投資信託など幅広い金融サービスを提供するのがゆうちょ銀行です。
ゆうちょ銀行は郵政民営化によって2007年に誕生しました。
政府がバックにいるということで人々の信頼が厚く、口座を持っている人も多いです。ゆうちょ銀行では、1人1,300万円までの制限付きで通常貯金ができるような仕組みになっているのが特徴になります。
JAバンク
JAバンクは主に農業を営んでいる農家組合員向けに銀行業務をしている金融機関です。組合員向けにサポートをしている点で信用組合に近いと考えれば分かりやすいのではないでしょうか。
しかし、実は農業をやっていなくてもJAバンクを利用できます。また意外とJAバンクのATMは多く使いやすいのが特徴です。
【超低金利の時代】銀行預金ではお金は貯まらない
ここまで数多くある銀行ですが、貯蓄のために使う意味はもうほとんどなくなりつつあります。なぜなら今は歴史上に類を見ないほど低金利だからです。
例えば、メガバンクである三菱UFJ銀行の定期預金金利は0.002%となっています。
この金利では100万円を預けていたとしても、1年間でたったの20円しか増えません。これではATM手数料を一度でも払ってしまったら、吹っ飛んでしまうくらい小さな利息です。
バブル真っ盛りの時は預金金利は6%に達し、今より約3000倍ものスピードで貯蓄は進んでいきました。しかし、今は低金利が恒常的に続き、銀行預金では全くお金が増えない・貯まらない世の中となっています。
また、現在では銀行預金などの資産に課税される『貯蓄税』も検討されています。
このように世の中の状態として、銀行預金は貯蓄に全く向いていないわけです。なので私たちは銀行預金以外の貯蓄方法を検討して実行していかなければいけません。
銀行預金だけでは不十分!今するべきは資産運用
信用金庫と信用組合はそれぞれの地域に根ざした特徴をもった非営利の金融機関です。両者には『規模の大小』と『預金の仕組み』が主に異なっており、信用組合の方がより小さく地域性が強くなっています。
また、今となっては銀行は様々な形態があり、それぞれに特徴があることが分かりました。
しかし、共通して銀行はお金の預け先としてはほとんど意味がありません。あまりに低金利の時代で、定期預金だと100万円を預けても1年間で増える金額はたったの20円でした。
これからみなさんは銀行預金以外の方法でないと、お金を効率よく増やしていくことはできません。
その一つの方法として、『資産運用』があります。
とはいえ、資産運用と聞いただけで不安を感じる人も多いでしょう。資産運用はしっかりと理解して実践すれば、全く怖いものではありません。
今後のために資産運用について勉強を始めてみることをオススメします。
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