コラム

シンガポール人は老後までに1億円以上の資産を持つ!お金持ちになる3つの理由

シンガポールはお金持ちが多い国とされています。事実海外からの移住者も多く、有名な人でいうと投資家のジム・ロジャーズ氏やFacebookの共同設立者エドゥアルド・サベリン氏など、富裕層の人々が世界中から集まっています。もちろん移住してきた人達ばかりでなく、シンガポールに住んでいる人々もお金持ちが多いです。それはなせでしょうか?

実は、たまたまお金持ちが大勢集まったわけではなく、ちゃんとした理由があるのです。今回はシンガポール人がお金持ちになる3つの理由について解説します。

Contents

シンガポールは税金が優遇されている

シンガポール

日本と比べるとシンガポールは圧倒的に税金面で優遇されています。高所得者になるほど国に収める金額は増えていくため、税金が安いというのは魅力的です。いくつかの例を見ていきます。

シンガポールは所得税が低く最大22%である

日本は超累進課税の国です。つまり稼げば稼ぐほど高額な所得税が発生します。所得が4,000万円以上なら最大で45%、さらに住民税の10%を加えると55%も収める必要があります。芸能人やスポーツ選手は稼いでいるイメージがありますが、現実にはこれだけの税金を払っているのです。

一方のシンガポールは日本と同じく累進課税となっていますが、最大で22%です。しかも住民税はありません。日本の半分以下の税金を収めればよいのです。

シンガポールは法人税が17%と低い

平成30年度における日本の法人税率が23.2%です。年々低くはなっていますが、シンガポールの法人税率は17%。儲かっている企業ほどこの差は大きいため、シンガポールには世界中の大手企業からスタートアップ企業まで数多くの会社が集まっています。またシンガポールは外国企業の誘致に積極的なため、新規法人設立の際には税金を優遇してくれる制度もあります。

シンガポールに相続税はない

日本はとにかく相続税が高いです。富裕層であるほど納税額は高く、課税額が5,000万円以上1億円以下でも30%、と6億円を超えると55%にもなります。資産を受け取っても孫、ひ孫の代になるとかなりの金額を税金として収めることになります。

対してシンガポールでは相続税というものはありません。特に富裕層にとってパートナーや子どもに充分な資産を残してあげられるのは魅力でしょう。相続するだけで税金として持っていかれるのであれば、思い切って移住をしてしまうのもううなずけます。

シンガポールにキャピタルゲイン税がない

シンガポールが株式・不動産を取り扱う投資家やトレーダーに人気な理由がこれです。シンガポールでは資産を売却した際の利益(キャピタルゲイン)に対して税金がかかりません。日本では20.315%の税金が発生するため、売却益が大きいほどその差は広がります。同じことをやっているのに日本で行うと利益の2割が税金で徴収されるのに対し、シンガポールではキャピタルゲイン税がありません。長く続ければ続けるほど税制面での恩恵に差が出るのは一目瞭然です。

中央積立基金(CPF)でお金が貯まる

お金が貯まる

中央積立基金(CPF)とはシンガポールの社会保障制度で、日本における年金や国民保険の役割を果たしています。シンガポールで就業する人は加入を義務付けられており、この制度はシンガポール人がお金持ちになる理由の1つとなっています。

CPFとは「個人の積み立て方式」制度

簡単に説明すると「個人の積立方式」です。働いている人が給料からお金を拠出し、強制的に積立を行います。20%が被雇用者の負担、雇用者が17%の負担となり給料の37%が積立にまわされます。その積立てたお金で老後の生活や医療を受けるのがシンガポールのCPF制度です。

対して日本の年金制度は「賦課方式」となっています。現在働いている人々が毎月年金基金などに保険料を収め、その資金源から退職者に再分配が行われます。

日本は退職者、つまり年金受給者のために毎月給料から年金と保険料を天引きされているのに対し、シンガポールでは個人で貯めたお金を元に老後の生活を送っているのです。

シンガポールは自分を含めた家族でやり繰りをしている

日本では仕事を失った場合、雇用保険に加入していれば失業手当が受けられます。しかしシンガポールではそのような制度はありません。失業は機会の損失ではなく個人の努力不足だという認識があるからです。

シンガポール人は強制的に給与の約4割を積立していますので、嫌でもお金は貯まっていきます。また個人で積立を行っているため、年金をただ受け取る日本人と比べて当事者意識が違います。家族の面倒も国が見てくれるわけではないので両親や親族とも助け合いながら生活しています。このような背景によりシンガポール人は資産を築きやすいのです。

シンガポールはCPF口座と個人投資で利益を伸ばすことができる

利益を伸ばすことができる

CPF制度で積立てられたお金は3つの口座に振り分けられます。ここにもお金持ちになる理由が隠されているのです。

シンガポールのCPF口座は利息が優秀

1:投資・住宅購入・教育費

2:医療保険・入院費

3:老後の年金

給料から積み立てられたお金はこれら3つの口座にそれぞれ振り分けられます。この口座の利息は約3.5~5%です。しかも複利で運用していくため資産は雪だるま式に増加します。日本の銀行と比べるのはもちろん、下手な金融商品よりもはるかに優れた利率です。またCPF投資制度という口座の資金を政府が許可する株式や債券に投資できる制度もあります。

シンガポールは個人投資で資産運用を積極的に行っている

シンガポール人はCPF口座だけではなく個人での投資も積極的に行っています。株式だけでなく不動産オーナーになる人も数多くおり、日本人と比較しても圧倒的に金融リテラシーが高いです。環境が育んだとも言えそうですが、国全体が「自助努力」の精神であるため、自然と資産を作る能力が高まる傾向にあります。

シンガポール人ではなくてもお金持ちになれる!

シンガポール人がお金持ちになる理由について解説しましたが、なんでもかんでもシンガポールの方が良いのか?というと決してそんなことはありません。シンガポールは医療費が6割と高額ですし、車を所有するのに1,000万円以上かかります。

もちろん、貯蓄の運用や投資は日本人でも行うことはできます。国の制度に頼ることはできないので自分の意志で行う必要はありますが、自らの所得を複利の効く投資に回し、またなるべく利回りの良いところに預けるのです。国内ですと投資の利益にも税金がかかりますが、オフショアとよばれる場所での投資ですと運用中の利益には税金がかからないこともあり有利です。このような情報はたくさんありますので、ご自身で一度調べてみることをおすすめします。

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