「将来のお金は安全に銀行預金で貯めていこう!」と思っていませんか?
実は銀行預金が絶対に安全だとはいえません。
なぜなら「インフレ」のリスクがあるからです。しかし、インフレといわれても何のことだと思う人が多いでしょう。
そこでこの記事では、インフレとは何か、またその危険性について解説します。また、インフレに対抗するための手段も伝えるので最後まで読んでください。
インフレのリスクを理解して、すぐに対策を始めましょう。
Contents
インフレとは物価が上がること
「インフレ」とは、物価が上昇することです。同時に、お金の価値が下がることを意味します。
例えば、100円のジュースが1年後に110円になったら物価が10円分上がったので、インフレしたということです。
また、商品自体はなんら変わりないのに、必要なお金が100円から110円になったためお金の価値が下がっていることになります。
インフレが進めば物を買うために必要なお金がどんどん多くなり、同時にみなさんの資産が相対的に目減りしていきます。
過去にジンバブエでは政府の巨額の財政赤字による信認崩壊で、なんと前月比796億%のインフレを経験しました。ジンバブエの自国通貨(ジンバブエドル)はほぼ価値のないもに変わり、相対的に物価が暴騰して生活必需品すら買うことが難しい状況に陥ります。
そして当時のジンバブエドルの単位は最高100兆まで上りました。
ここまで社会を混乱させるだけの威力があり、状況によっては資産価値を一気に減らす危険が潜んでいるのが「インフレ」です。
少しずつ預金を蝕むインフレの恐ろしさ
インフレの進行速度が預金金利を超えている場合、みなさんの銀行預金は実質的にどんどん目減りしていきます。1年で一気にインフレが進むことはまずないため、知らぬ間に預金の価値が減っていく点が非常に危険です。
今は超低金利時代。銀行の定期預金金利はたったの0.01%しかありません。加えて、近年では少しずつインフレしているのを知っているでしょうか?
例えば、2019年4月にコカコーラなどのペットボトル飲料が20円値上がりしました。
コカコーラの値段は元々150円だったため、約13%のインフレです。同年3月では明治の家庭用アイスクリームが10~50円値上がりしているなど、実は身近なところでインフレは進んでいます。
実際に社会全体としてどのくらいインフレが進んでいるかどうかは「消費者物価指数」を参考にしてください。消費者物価指数とは、総務省が約600品目のモノの値段を調べた数値です。この指数が0%を超えていればインフレしています。
以下の表が消費者物価指数の推移です。
このようにほぼ毎年、少しずつインフレが進んでいますよね。直近の2019年では、1年間で物価が0.5%上昇しました。
この時点で預金金利の0.01%を超えているため、みなさんの銀行預金は少し目減りしています。
また、日本銀行は2013年1月から物価安定のために年2%のインフレを目指しているのが現状です。つまり今後もインフレが進む可能性は高く、預金が目減りするスピードが加速していきます。
今の時代に銀行預金を安全だと思って続けることは、インフレという気付きにくいリスクへ常に晒しているということです。
インフレリスクを回避する資産運用の重要性
インフレの前に私たちはなす術はないのかというと、そうではありません。現状、私たちがインフレリスクに対してできることは「資産運用」です。
これから充分にもらえるか分からない年金を考慮して、老後のお金を貯めている人も多いでしょう。
物価上昇率がプラスである今の状況が続けば、ただ預金で老後資金を貯めてもお金は実質減るばかりです。将来の年金の観点からしても、預金・貯金・貯蓄を上手に行いインフレに打ち勝つ資産運用が必要になります。
株や債券、不動産などに投資して、物価上昇率(インフレ率)以上の利益を出せば資産が目減りせず安心です。
もちろん株や不動産などは元本保証ではないので、必ず利益が出るわけではありません。しかし、物価が上昇している状況では現金は目減りするばかりですが、株価や不動産価格は上がる可能性が実は高いです。
実際、約30年前にあったバブルの時に100万円のお金を
- 国内債券
- 国内株式
- 外国債券
- 外国株式
の4つの代表的な資産に25万円すつ分散投資していたら、現在では400万円に増えています。年間の利益に直すと、年5%ほどです。年5%の利益が出ていれば、インフレリスクはほとんど回避できるでしょう。
投資は怖いと考えている人も多いと思います。しかし、なにもしなければインフレで資産が減っていくばかり…
自分のお金を守るためにも資産運用はとても大切です。
日本の金融教育が呆れるほど遅れている3つの理由
手遅れになる前に、すぐにインフレ対策をしよう!
物価が上昇することを「インフレ」といい、同時にお金の価値が下がることだと分かりました。もしインフレが進んだ場合、低金利の銀行預金だけで貯金してしまえばどんどん資産価値が目減りしていきます。
実際、消費者物価指数を見ると現在はインフレ傾向です。また日本銀行は毎年2%のインフレを目標として動いているという事実からも今後インフレが進むことが予想できます。そのリスクに対応するためには「資産運用」が重要です。
気づいたらインフレの餌食になるので、できるだけ早い対策が大切になります。今から少額でも資産運用を始めてインフレに打ち勝ちましょう。
初心者でも比較的安全に資産運用する方法の一つとして「ドルコスト平均法」があります。
ドルコスト平均法は定期的に同じ金額を投資し続ける方法で、とても有名なものです。こういった資産運用方法を勉強しつつ、インフレ以上のスピードで資産を増やしていきましょう。
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