コラム

男女でも国ごとでも違うお金の価値観の地雷を踏まないためにすべきこととは

パートナーとお金の価値観で揉めたことはないでしょうか。「あいつはなぜ○○なんかにお金を使っているのかわからない」と憤慨してしまうことは、一度や二度では無いかもしれませんね。どうやら、それは男女でのお金の価値観の違いから来ているようなのです。また国単位でみた場合も調べてみるとかなりお金の価値観が違うことが分かりました。そこで今回は男女別、国別の価値観について解説していきますので、相手への理解を深めていきましょう。

Contents

パートナーのお金の傾向を知ることが先決

傾向を知ることが先決

もし、あなたにパートナーがいる場合、男女間での「お金の価値観の違い」を知ることが大切です。なぜなら離婚の前触れとなる一番の原因は、金銭感覚の不一致とも言われているから。パートナーを大切にしなければ、老後の問題より前に違う問題が発生してしまいます。まずは知ることが先決です。

男性は女性と比べて、近視眼的な行動をとりがち

近視眼的な行動

男性は女性よりも短期的な視線で物事をみがちです。向こう見ずといえば聞こえはよいのですが、大局と看ることなく、目先のことにとらわれる傾向があるのです。

・貯金が苦手
・衝動買いが多い
・将来のために今我慢しようと考えられない

このような特徴を男性はもっています。

男性は女性に比べて、自信過剰になりやすく、頻繁に取引を繰り返す傾向があります。その結果、運用成績が劣るともいわれています。

男性はどうしても目先の利益にとらわれ、将来の利益を逃してしまうことがあります。

「今ここでお金を使うことは、10年後、20年後の自分の生活は果たして豊かになるだろうか」ということを自問してみるとよいでしょう。

逆に女性は近視眼的な行動は取りにくい傾向があります。男性が短期的な行動を取りそうになったとき、パートナーの女性にブレーキ役になってもらうことでリスクを抑えることができます。

根底にあるのが、自己顕示欲

アメリカのある大学で実験が行われました。

学生に被験者になってもらい、印象に残る「消費にふけっている場面」を思い出してもらうことにしました。

その結果は、多くの学生は男性を思い浮かべました。

それは、派手な車を買って乗り回していたり、レストランでその場にいた全員におごったりという場面でした。

その後、同じような研究で、被験者の知り合いで買い物がもっとも好きな人は誰かと尋ねました。その時の回答は、多くの人は女性だったのです。

つまり、買い物が好きな人は女性というイメージがあるが、派手に振る舞っているのは男性のイメージがあるということです。

つい、男性は自分の自己顕示欲のための消費をしてしまうのです。

女性はリスクに敏感すぎる傾向がある

女性はリスクに敏感

一方、女性は女性特有の弱点があります。日本証券業協会の調査によると、「女性は男性と比較すると、リスク回避的な行動をとりがちである」という傾向が明らかになっています。

ノーベル賞をとったダニエル・カールマンらの研究によると、私達人間は「過失を課題に評価してしまいがち」で、「損失は利益の2倍の痛みを感じる」とのこと。

女性は男性よりも「損失回避」の傾向が強く見られるようです。よく言えば、「損失に敏感」「守りに卓越している」とも言えますが、悪く言えば、「機会を逃しやすい」「とるべきリスクから目を背ける」とも表現できます。

女性はリスクを嫌いすぎるために、機会を逃してしまうことがあります。お金を使うことをためらった場合、「ここでリスクをとらないと、どんな機会を逃すだろうか」といった思考をもつと良いでしょう。

海外と日本ではお金の価値観が違う

海外と日本の価値観

日本銀行調査統計局がまとめた「家計の金融資産構成」で、日本の家庭における金融資産合計に占める割合をみると、現金・預金が53.3%。つまり、家庭における金融資産の半分が預金や現金ということでした。一方、「株式」「投資信託」「債務証券」をあわせても14.2%にしかありません。

家計の金融資産構成
日本銀行調査統計局

ここから得られることは、日本人は投資よりも貯蓄を主としてきたといえることです。他の国はどうなっているのか確認していきましょう。

アーリーリタイアを目指すアメリカ人

アメリカ

同じく日本銀行調査統計局の「家計の金融資産構成」で、アメリカの家庭における金融資産合計に占める割合をみると、現金、預金は12.9%しかありません。株式が34.3%、投資信託12.0%、債務証券6.5%の割合で、リスク資産だけで52.8%にもなります。

アメリカ人は好んで「ハイリスク・ハイリターン」を選んでいるわけではなく、預貯金を含めたさまざまな資産運用を考えた上で、リスク分散という考えが浸透しているからだといえます。

その理由として、金融教育が活発であるためということがよく言われます。地域差・個人差はありますが、アメリカ人は幼稚園に入学してから高校を卒業するまでの間に「金融を勉強する」授業の時間があると言われています。その授業で金融商品を購入したりもするなど、かなり実践的なことも行われており、生活と投資が身近なところにあるようです。

そのため、アメリカ人は資産運用を行うのが一般的なので、日本人のように「銀行に預けて終わり」という人は少ないのです。

また、アーリーリタイアの考え方が一般的なので、「仕事をやめて家族で悠々自適に暮らすこと」を目的に資産運用する人も多いのも一因かもしれません。

飲茶を飲みながら投資の話をする香港人

香港

香港は、台湾、中国本土、インド、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどの国に比べても証券に投資している人は87%と高く、個人投資家の証券に対する関心・興味はアジアの中でも高いことが分かっています。

世界同時不況前後の投資状況でも約70%の人が何らかの金融商品への投資(約72%が株、約59%がファンド)を行っており、世界同時不況になっても投資意欲は衰えることはありませんでした。

その原因は、イギリスとの関係性があります。香港は長らくイギリスとの関係があり、イギリスの銀行が進出してきていました。その銀行に口座があれば、簡単に証券も買うことができたのです。不動産の価格もずっと上がり続けていたということもあり、余剰資金を投資に回すというもでき、投資がごく自然の流れだったのです。

男女間はお互いの違いを認め仲良くする

今回は、男女別の「ありがちな失敗」の話をしました。大切なのは、お互いの得意不得意を認識することです。男女が歩み寄ることが必要です。男女仲が悪くては投資などできません。なぜなら最大の損失である「離婚」という問題にぶち当たるからです。これは絶対に避けねばなりません。

日本人が投資をする割合は今後増えてくる

また、海外の投資意識の違いもお伝えしてきました。アメリカは投資教育、香港はイギリスとの関係によって投資が当たり前になっている環境だということをお伝えしてきました。日本は貯金が好きな国民性と思われていますが、これは戦後教育のためと言われています。ですので、これほど将来が見通せなくなると日本人とはいえ、投資を考える人は増えてくると私は思います。

周りの人が投資について懐疑的だとしても心配することはありません。あなたが少しだけ進んでいて、周りがまだ気づいていないだけなのです。

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