コラム

「世の中お金」ホリエモンが大炎上させた一言は間違いではなかった!

「金で買えないものはない」そう豪語したのはホリエモンこと、堀江貴文さんです。2005年の日経ベンチャーの誌面にて公開されたこの言葉は、その当時相当なバッシングを受けました。しかし、あれから15年ほどたった現在の日本では、お金に対する認識は変化しているように見えます。お金に依存する割合がどんどん増えているのです。「お金がなくても幸せだ」と思っている人もいるかもしれません。しかし、そろそろ現実を見る必要がありそうです。そこで今回は、お金が広まった仕組みと世界のお金の実態を解説していきます。

Contents

世界中でベストセラーになったお金を解説した本

ベストセラー

最近、ある一冊の本が発売されました。題名は「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」というもの。2019年3月に刊行された、この本は半年たっても経済史ではアマゾンベストセラー1位を維持し続けています。

なぜ、この本がヒットしたかというと、現代の世界の仕組みを難しい言葉を使わずに表現したからとされています。著者が自分の娘に語りかける口調になっており分かりやすくなっています。その内容を次項よりかいつまんで説明していきます。

封建時代までお金自体が目的にはなっていなかった

封建時代

昔はお金が目的になっていませんでした。なぜなら、お金があっても買える範囲も狭かったからです。

封建時代の領主にとって、自分の城を売るという発想がありませんでした。城を売るということは不道徳であり、不名誉なことだと考えていました。

仮に売ることになってしまったとしたら、それはとても屈辱的なことだと考えていたようです。

しかし、現在では城だけではなく、何でも買える時代になりました。

なんでも買える時代になったからこそ、お金が手段ではなく目的に変化したのでした。

物とお金の流れが逆転したことが契機

流れが逆転した

封建時代までのお金は、

物を作り(生産)、年貢を納め(分配)た後、余った作物を売ったり、そのお金で物を購入したりしていました。

ところが、大転換がおきます。

まず領主が羊を飼うために、代々同じ土地に住んでいた農奴を追い出しました。追い出された農奴は領主に土地を借りて羊毛や作物を生産することで現金化。そのおカネで、地代を払い、働いてくれている人に賃金を払うことになりました。結果として元農奴たちは小規模な事業を経営する自営業者になったのです。

元農奴が最初に必要なのはカネでした。そのため、借金をすることにしたのです。貸し手はさまざまでしたが、カネを借りて事業として行うこととなりました。

このようにして借金をすることが当たり前のプロセスとなっていったのです。

また、借金をする以上利益を生み出す必要がありました。

封建時代までは、人を管理する仕組みはありません。あくまでも、農奴は領主に作物を納め、余った物をカネに代えていたので、この時までは借金という概念がありませんでした。

当時は領主が莫大な富が蓄積していました。しかし、この富はあくまでも投資や商いなどのものではなく、民衆から搾取したものでした。

しかし、時代が変わり、利益を追求する企業が生まれると一変します。

お金が必要になる社会への変化

お金が必要

起業家がたくさん生まれ、富を獲得しようと躍起になっていきます。熱意をもった起業家ほど借金を背負って事業を興し、市場に対して財やサービスを販売することになっていきます。

こうして、最も多くの生産性を上げたものが、競争にも打ち勝つことができ、富も増やすことができるようになりました。

市場が存在するようになった社会では、富は借金が源泉でした。過去3世紀で、ありえないほど金持ちになれた人は借金のおかげだったのです・・・。

人間の欲望は際限がない

借金という概念が登場したことで、金持ちが登場しました。ではこれからの未来はどうなっていくのでしょうか。人間の欲望には際限がありません。お金で解決できるのであれば、お金で解決したいと思う人がどんどん登場します。

・時間を持つことができる

・やりたいことができるようになる

・選択肢が広がる

・心に余裕ができる

・異性にもてるようになる

・目立つことができる

・ローンを組む必要がなくなる

・お金のことでケンカしなくなる

・お金を持っていると相手の反応が変わる

・特殊なサービスを受けることができる

・子供の教育に力を注ぐことができる

・老後も安心できるようになる

・医療が整った環境にいることができる

・おいしいものを食べることができる

このような欲に人は憧れ邁進していきます。そのために、いままでお金が取引できなかった欲望がどんどん市場に組み込まれていき、お金で買えるサービスへと変化していくのです。

地球にあるお金の総量は17京6000兆円

お金の総量

現在の日本のお金の流通量は、2018年には115兆円といわれています。この金額は、2000年1月の時に比べると2倍以上、バブル期の3倍の金額です。つまりどんどんお金が市中に出回っています。

世界全体で見た場合、お金の総額として17京6000兆円ほどあるといわれています。内訳として多いのはデリバディブ市場。これが全体の3/4。デリバディブとは株式や金利、為替などから派生した金融商品です。この比率がどんどん増えているのが現実です。

この市場は、関係者でなければ実感を持ちにくい部分かもしれません。しかし、世界はどんどんお金中心の社会に変化をしており、金額もどんどん増えているのです。そして、一握りの人に金はどんどん集中し、それ以外の人からはお金がどんどん離れていくという2極化がどんどんん拡がっています。

「世の中お金が全てではない」という発言は、稼いでから言うべき

「世の中お金が全てではない」という発言

お金を持っていない人が、お金持ちを批判したところで世界は変わりません。事実として、世界はお金が中心の世界に変化しており、その影響力は日に日に増しているのです。その事実に直視をしないと、一生僻みや妬みを言って終わります。そうならないためにも、まずはお金をどうやって増やしたらいいのかを考えることが重要です。

お金が増えれば、人生は変わっていきます。生活に潤いができると判断も変わっていきます。判断が変われば、また良い結果を生み出すようになります。この正のサイクルに入ることが重要なのです。

最後に冒頭にあげた堀江さんのセリフで締めたいと思います。「金で買えないものはない」と言った後に、実はセリフが続きます。

「 世の中にカネで買えないものなんて、あるわけがない。
カネで買えないものは差別につながる。血筋、家柄、毛並み。世界で唯一、カネだけが無色透明でフェアな基準ではないか。」 と。

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