今回は日本人が大好きな保険について実際のシュミレーションを元に比較していきたいと思います。
日本の保険の現状を皆さんに知って頂き、オフショア保険が日本の保険商品と比べて良いのか?悪いのか?と言うところをお伝えしていきたいと思います。
Contents
貯蓄型終身保険とは?
貯蓄型終身保険とは、自分が死亡した際に保険金を受け取ることができる保険になります。
一生涯保障が続くことから、終身保険とも呼ばれますが、満期という概念がなく、満期保険金はありません。
ただ、やむを得ない事情や資金の必要性がある場合、途中で解約することが可能になっています。特徴として、払い込みの期間等にもよりますが解約時に支払った保険料の大半が解約払戻金として戻ってくるのが貯蓄型の死亡保険の特徴です。
一般的に終身保険はかけ捨てと呼ばれる定期保険より保険料が高めになっており、ある程度の経済的余裕が長期的に担保されている家庭であれば充分な保障が受けられるため、人気なっています。
しかし、定期保険は一時的に大きな保障を得るために保険料を払い込むものあり、保険料が安くなっていることが多いので定期保険も馬鹿にできません。
比較的安心できるのは終身保険ですが、それでも自身が死ぬ方に多額の金額を使うというのも気持ち的に落ち込む人も多く、定期保険は将来や今の家庭状況から貯蓄にシフトする人が加入する人が多い保険になります。
3つの貯蓄型の終身保険を比較
今回比較していくのは、保険のなかでも大手の貯蓄型の終身保険です。
- オリックス生命の終身保険RISE [ライズ]
- 楽天生命保険の楽天生命スーパー終身保険
- アクサダイレクト生命のアクサダイレクトの終身保険
恐らく聞いたこともある人が多いと思いますが、この3つの保険商品は価格ドットコムの終身保険の人気ランキングでTOP3になっている保険商品で人気といえます。
そして、今回比較していくために、以下のような条件のもと考えて行きたいと思います。
【比較条件】
- 年齢:30歳
- 性別:男性
- 保険金(死亡保障):1,000万円
オリックス生命の終身保険RISE [ライズ]
オリックス生命の終身保険RISEは価格ドットコムで2020年に最も契約・申込が多かった商品です。
特徴としては以下のものです。
1.安心の一生涯保障です
(引用:オリックス生命)
死亡・高度障害に対する保障が一生涯続きます。
2.保険料がお手頃です
保険料払込期間(低解約払戻期間)中の解約払戻金を抑制することにより、お手頃な保険料を実現しました。低解約払戻期間中に解約したときの解約払戻金は、解約払戻金を低く設定しない場合の解約払戻金の7割に抑制されています。
3.解約払戻金を活用いただけます
一生涯の死亡保障に加え、長期的な貯蓄機能も備えています。
4.重い介護状態に該当したとき、前払いで保険金をお支払いします。
約款所定の要介護状態に該当したとき、指定保険金額から、会社所定の率により死亡保険金の前払いとなる期間相当の利息を差引いた金額をお支払いします。
5.重い障害状態に該当したとき、以後の保険料はいただきません!
不慮の事故により約款所定の身体障害の状態に該当した場合、以後の保険料の払込みは免除され、そのまま保障が継続します。
6.余命6か月以内と判断されたとき、生存中に保険金をお支払いします。
余命6か月以内と判断されたとき、被保険者が指定した保険金額(指定保険金額)から6か月間の指定保険金額に対応する利息および保険料相当額を差引いた金額をお支払いします。
上記の比較条件で算出した保険料は以下になります。
支払い期間は終身のため高齢者とされる65歳までと男性の平均寿命である81歳までの支払額をまとめています。
月々の保険料 |
年間の保険料 |
支払額(65歳まで) |
支払額(81歳まで) |
¥12,710 |
¥152,520 |
¥5,338,200 |
¥7,778,520 |
月に約12000円かかることもそうですが、年間で15万円必要になる保険というのは安くはありません。しかし、それだけ人気ということは、やはり自身への万が一で残された遺族が困らないようにしたいという想いが強いからのはずです。
しかし、終身保険で強みとされる貯蓄性が発揮されるのは、解約返戻金が払い込んだ保険料を上回る場合のみであり、20年や30年という長期に渡り保険料を払い続けることが求められます。
20年以上も年間で15万円以上が決めるとなると、万が一自身が死亡した際に備えるとしても非常に高いギャンブルです。また、もしも短期間で途中解約してしまうと、払い込んだ保険料よりもかなり下回った解約返戻金になるため、そのことも忘れずに踏まえて考えておかなくてはいけません。
そして、オリックス生命の終身保険RISEではシュミレーション時に見積もり内容をPDFで保存することができないため、問い合わせ設計書を作成して確認。65歳時の解約返戻金額は解約返戻額は4,009,700円。返戻率は75.1%となっていました。
これは知り合いの保険代理店から詳しく話を聞き、設計書を作成してもらうことで詳細が明確になりましたが、これから紹介する人気トップ3の終身保険と比べても遜色ない返戻率となっています。
もしも終身保険で貯蓄性も検討しているのであれば、いくら人気だからといっても安易に加入せずに養老保険などがオススメになりますので比較して考えてみましょう。
楽天生命保険の楽天生命スーパー終身保険
楽天生命保険の楽天生命スーパー終身保険は価格ドットコムで2020年に2番目に契約・申込が多かった商品で、特徴としては以下のものです。
1.一生涯続く死亡保障
(引用:楽天生命)
「楽天生命スーパー終身保険」は死亡・高度障害を一生涯保障する保険です。
2.業界最安水準の保険料!
ご加入時から保険料はずっと変わらず、年齢が上がっても保険料は上がりません。さらに、解約払戻金の水準を低く設定し、お手頃な保険料を実現しました。
3.カンタン手続き!原則告知のみ!
保険金額が一定の金額までであれば健康診断結果の提出も、医師の診査も不要です。
4.楽天ポイントを賢くゲット!
「楽天生命スーパー終身保険」は低解約払戻金型の終身保険で業界最安水準の保険料。さらにポイントが貯まります!
上記の比較条件で算出した保険料は以下になります。
支払い期間は終身のため高齢者とされる65歳までと男性の平均寿命である81歳までの支払額をまとめています。
月々の保険料 |
年間の保険料 |
支払額(65歳まで) |
支払額(81歳まで) |
¥12,700 |
¥152,400 |
¥5,334,000 |
¥7,772,400 |
こちらも月々の支払い早く12,000円と先ほどと大差はありません。
ただ、楽天生命保険はインターネットで行えるシュミュレーションの見積もりでは月額保険料しか把握できず、確認のために楽天生命のカスタマーサービスに直接電話で65歳時の解約返戻金額を聞き込みしましたが、1,000万円では算出してもらうことが不可能という結果になりました。
そのため、知り合いの保険代理店に確認して設計書を作成して頂くことで詳しい額が判明しましたが、1,000万円の場合で65才時の解約返戻額は「4,210,900円」という金額ということが分かりました。これは逆算すると返戻率は78.9%となります。
今回比較しているトップ3の終身保険では最も高い返戻率になりますが、電話での問い合わせでは内容を教えてくれることはなく、契約するまでは詳細がわからないようになっています。
楽天生命は国内の終身保険の中では高い返戻率だと言うことがわかりましたので、問い合わせに対し、詳細を濁すことなくクリアにすれば良いと個人的に思います。
アクサダイレクト生命のアクサダイレクトの終身保険
アクサダイレクト生命のアクサダイレクトの終身保険は価格ドットコムで2020年に3番目に契約・申込が多かった商品です。
特徴としては以下のものです。
1.保険金額は200万円から設定できます
(引用:アクサダイレクト生命)
一般的に葬儀にかかる費用は平均で196万円のため、保険金は200万円程度備えておくと安心です。
2.必要最小限の保障内容で保険料もお手頃に
なんとなく不安でいろいろな保障を付けて手厚くすると、保険料がかなり上がることも。本当に必要な保障だけに絞って、保険料は抑えましょう。
3.保険料は掛け捨てではありません
途中で解約された場合は、解約返戻金を受け取ることができます。死亡保障に替えて老後の生活資金などに活用することも可能です。
4.アクサダイレクト生命に加入して保険料を削減できた金額
年平均61,556円削減
5.保険金のお支払いまでに要した平均日数
平均日数2.28日間でお支払い
上記の比較条件で算出した保険料は以下になります。
支払い期間は終身のため高齢者とされる65歳までと男性の平均寿命である81歳までの支払額をまとめています。
月々の保険料 |
年間の保険料 |
支払額(65歳まで) |
支払額(81歳まで) |
¥14,620 |
¥175,440 |
¥6,140,400 |
¥8,947,440 |
アクサダイレクト生命ではシュミレーション時に見積もり内容をPDFで保存することができ65歳時の解約返戻金額を知ることができます。その解約返戻額は4,207,000円。返戻率は68.5%となっていました。
こちらも楽天生命の保険よりもやや返戻額は高い程度ですが、毎月支払う額は14,620円とこの中では低く、金額を見ると損することが前提であると日本の終身保険では分かります。
価格ドットコムで人気になっているトップ3の保険ですら、その内容を比較してみると損をする可能性が高いことが分かりますが、ここでオフショア保険も含めるとどうなるのか?それぞれの特徴を踏まえて今一度比較してみたいと思います。
オフショア保険と日本の保険を比べてみる
さてここまでは日本で契約できる保険のTOP3をみてきました。
これらの保険とオフショア保険の4つを比べていきたいと思います。
終身保険RISE |
楽天生命スーパー終身保険 |
アクサダイレクトの終身保険 |
オフショア生命保険 |
|
死亡保障 |
1,000万円 |
1,000万円 |
1,000万円 |
$100,000 (約1,000万円) |
払込期間 |
終身 |
終身 |
終身 |
終身 |
年間の保険料 |
152,520円 |
152,400円 |
175,440円 |
$871 (約87,100円) |
支払額 (65歳まで) |
5,338,200円 |
5,334,000円 |
6,140,400円 |
$30,485 (約305万円) |
解約返戻金 (65歳時) |
4,009,700円 |
4,210,900円 |
4,207,000円 |
$157,376 (約1,573万円) |
返戻率 |
75.1% |
78.9% |
68.5% |
516.2% |
※1$=100円として換算しています。
※解約返戻金は過去の運用結果から算出されたシュミレーションであり実際とは異なります。
人気トップ3の保険の中では2位の楽天生命が「支払額・解約返戻金・返戻率」のどれをとっても契約者へのメリットが大きいと言うことがわかりました。
しかし、オフショア保険であれば、保険料が国内の保険と比較しても非常に安く、2分の1ほどだと分かります。また、ここで着目して頂きたいのは解約返戻金と返戻率です。
支払い金額は約2分の1なのに対し、65歳時点での解約返礼金は3倍以上という試算になっています。利回りで言うと7倍程度。
支払額や解約返戻金、返戻率を比較してみると日本では最も良いのは楽天生命になりますが、前記事の【養老保険・定期保険・終身保険の違いとは?項目別に解説】でも紹介した特徴や貯蓄性なども含めておさらいしていきましょう。
養老保険 |
定期保険 |
終身保険 |
オフショア保険 |
|
特徴 |
満期があり死亡保険金と満期保険金が同額 |
あらかじめ決められた保険期間の死亡・高度障害に備える |
一生涯、死亡・高度障害に備える |
万が一の保障と、米ドルの資産形成が一つの商品で可能 |
保険期間 |
満期まで |
保険期間終了まで |
一生涯 |
一生涯 |
保険料 |
最も高い |
安め |
割高になる |
最も安い |
満期保険金 |
あり |
なし |
なし |
なし |
貯蓄性 |
高い |
なし |
あり |
非常に高い |
解約返戻金 |
あり (微増) |
なし |
あり |
あり |
保険の更新 |
なし |
あり (更新の度に保険料UP) |
なし |
なし |
保険料が最も低く、貯蓄性という部分に特化している保険がオフショアになりますが、「万が一」に備えて考えておく保険を多くの人が無駄に支払っている現状があります。
その現状を有効活用したオフショア保険を選択肢としていれるのは、今後の長い目で見ると大きな資産に変わる可能性もあります。
今加入している保険、あるいは最も将来への資産に保険もうまく活用したいのであれば、ぜひ一度今の保険を見直すことをオススメします。
以下はオフショア保険の無料診断になりますが、あなたの現状からオフショア保険に入るとしたら、どのぐらいの保険料になるかを生年月日と性別、喫煙状況の3つから診断することができるので、少しでも保険に関して有効に使っていきたいと言う人はぜひ診断してみてください。
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