コラム

定年後たったの10年で老後破産!!元サラリーマン達の悲劇な実話

人生終わり

近年、定年を迎えた人たちが破産してしまうという事態がたびたび起きています。それぞれが元普通のサラリーマンで、決して遊びほろけていたわけでもありませんでした。しかし、一つボタンの掛け違いが起きてしまうと、一気に貧困に向かいます。今回はそんな貧困になってしまった元サラリーマン達の話をみていきます。

Contents

定年後に増える老後破産が急増中!!

近年、破産状態に近い人が増えています。少子高齢化が進み、年金の給付水準も下がる一方、自分の年金だけで賄えない人です。今まであれば、なんとかやっていけたのに、突然貧困層に転落してしまいます。

日本の65歳以上の高齢者の数は3200万人。そのうち、一人暮らしの高齢世帯が600万人。推定で300万人が低収入世帯とされています。そこから、生活保護の人を除いた約200万人が老後破産状態になっています。これは、独身高齢者の1/3にも該当します。


体験者Aさん「配偶者の病気を堺に資産が溶ける」

病気を堺に資産が溶ける

大学を出て大手メーカーに38年勤務したあと、退職したAさん。一人息子と妻との3人暮らしでした。定年時に退職金も含めた貯金は3500万円ほど。定年前から定年後には妻と旅行などをしながら穏やかな老後を迎えると思っていたはずが、思わぬ展開を迎える事になってしまい、現在は貯蓄のほとんどを使ってしまいました。

その理由は、妻にがんが見つかった事。定年してすぐに妻のガンが発覚し、緊急入院をしたのですが、そのときには既に全身に転移をしており、どうにもならない状態になってしまっていました。

現役時代のAさんは、バリバリの企業戦士。家族などは顧みずひたすら仕事に打ち込んできました。だからこそ、定年後には妻を楽にさせてあげようと思ったのだと言います。しかし、現実は楽をさせて上げるどころか、闘病生活になってしまいました。

妻を助けたい一心で病院も転々とし、放射線治療、漢方、健康食品など、噂で良いと聞いたものであればどんどん試していきました。

歩けなくなれば、車いすを乗せられる車を数百万で購入。さまざまな手を尽くししましたが、結局妻は亡くなってしまいます。

貯めていたはずの貯金3500万円がほどんどなくなっている事に気づいたときには、時既に遅し。自分の老後資金が全くない状態になってしまった。

そんなAさんは、病院にも行けなくなってしまいます。なぜなら検査などなってしまったら病気が見つかってしまうからだと言います。家事などは、すべて奥さん任せにしていたことで炊事もままなりません。食事も一日に一食のみ。閉店間際のスーパーに行って、半額になった弁当を買うか、牛丼屋で済ませています。

一人息子はウツ病を発症、会社を辞めてしまい家に引きこもってしまっており、頼りにならない状態です。

悠々自適な生活を送るはずだったのに、気づけば想像できないほどひどい状態になってしまいました

体験者Bさん「事業に失敗し、生活の頼りが年金10万のみ」

ギリギリの生活

ビール会社で働いていたBさん、会社員を20年ほど働いた後、脱サラして飲食店を始めます。ところが経営がうまくいかず、倒産。退職金も使ってしまいます。

そのBさんが、頼りにしているのが会社員時代に支払っていた厚生年金などによる月10万円ほどの年金です。家賃を差し引くと、残りは4万円ほどしか残らないため、1日500円ほどしか生活費がないのだといいます。

Bさんの家は、ゴミ屋敷寸前で足の踏み場もありません。電気も止められていて、夕飯の支度をする時はガスの炎を頼りにしているといいます。年金支給日前にお金がなくなった場合、部屋に横たわったまま、動かずにいます。

Bさんのように、大企業に勤めたからといって安泰な訳ではありません。いつどこで老後破産になるのか分からないのです。

体験者Cさん「奥さんに先立たれ、ストレスから散財」

ストレス

Cさんは大学卒業後、警備会社に就職。定年後も再雇用制度を活用し働き続けました。しかし、2年後に持病が悪化し自主退職。そこから、退職金と年金で生活することになります。

そんなCさんは10年もたたない間に破産してしまいます。その原因は軽度でありましたが痴呆症でした。家族は奥さんを60歳の時に死別し、子供とも離れて暮らしていたため、誰にもその異変が気づくことができなかったこともCさんにとっては不幸でした。

判断力の落ちたCさんは、無駄遣いや保険の利かない治療を繰り返した事であっという間に退職金を使い果たします。最後は、万引きで捕まった事で事態が発覚しました。

体験者Dさん「息子の不祥事で多額の負債を被ることに」

不祥事で多額の負債

Dさんは現役時代、建築事務所の社員でした。定年まで勤め上げ、家のローンも完済し、退職金を含めて2500万ほどの貯蓄と、株券や保険などをあわせて4000万ほどの資産があったといいます。支出も、奥さんと二人でしたのでそれほどかからず、これからは悠々自適に過ごせると思っていました。

ところが、突如悲劇が襲います。息子が交通事故を起こしてしまうのです。100%こちら側に責任がある事故として認定され、しかも相手は障害を持ってしまいます。さらに、息子の保険が事故の少し前に期限が切れていたのです。そのため、慰謝料に1000万円を含め総額5000万円を相手に支払う事態に。結局ほとんどのものを処分することになってしまいました。

体験者Eさん「息子頼りが原因?会社が倒産して巻き込まれる」

会社が倒産

高級住宅街に2世帯住宅を購入したEさん。息子さんと二世帯での住宅ローンを組み、子供に守られながら生活をするはずでした。しかし、これがまさかの悲劇を生みます。

息子さんの会社が倒産したため、毎月20万の住宅ローンを返済の見込みが立たなくなってしまいます。息子さんの代わりにEさんの預貯金をローンの返済にあてたため、老後のお金はすべてなくなってしまいました住宅ローンがあるために、生活保護を受ける事が出来ません。別居すればもらえるのですが、Eさんはこの年になって一人暮らしは嫌だと言います。Eさんのように、家族と一緒に住んではいるのですが、破産寸前という人は結構いるのです。

自分が定年後に破産する夢にも考えなかった体験者達

破産した人々

今回登場した5人は、まさか自分が貧困層になるとは思わなかったでしょう。しかし、どこで貧困になるか分からないのが現代なのです。「まさか」が起きてしまう前に金融リテラシーを身に付け、どんなことが起きても対応できるような資産運用を行いましょう。

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