コラム

FP資格は主婦でもとれる!肩書に騙されないための重要な知識。

お金の専門家といえば誰を思い出すでしょうか。資格で言うと、ファイナンシャルプランナー(FP)、投資信託(銀行業務検定試験)、DC(確定拠出年金)プランナー、証券外務員、証券アナリスト、不動産実務検定、宅地建物取引士などがあります。この中で一般の人に対しても露出が高い資格がFPです。ですが、FPとはどのような人たちが資格を取得しているのかということをイマイチ認識していない人が多いのが実情です。そこで今回はFPの真相に迫ります。

Contents

お金の専門家にはどのような資格があるのか

専門家

「お金の専門家の資格」というと、FP以外の資格もあるのです。まずはそちらから整理していきます。

銀行業務検定試験

法務、財務、税務、年金、信託、証券など銀行業務には欠かせない知識を問われる資格です。銀行や証券会社が研修の一部として導入しているほど金融業界にとって有名な資格といえるでしょう。例年の合格率は4級は6~7割の合格率で、2級だと2~3割程度。受講の7割が地銀、第二地銀信用金庫に勤める人で占められています。

DCプランナー

DCは確定拠出年金の略称ですが、この資格を取得すると年金周りの知識にとどまらず、ライフプランや投資に関する知識も獲得することができます。主に証券会社の会社員、銀行員が取る資格として認知されている商工会議所管轄の資格です。合格率は、2019年9月に行われた2級試験の場合は約39%でした。

証券外務員

銀行や証券会社などの金融機関において、金融商品の取引を行うために必須な資格が証券外務員です。金融商品とは、株式、投資信託のほか預金、保険も金融商品に該当します。ここでいう外務員とは銀行や証券会社において取引を担当する人であり、営業マンということもできます。

証券アナリスト

高度な分析と知識を持つことで、投資のアドバイスができる資格です。証券会社で働いている人が目指している資格です。テストは1次試験と2次試験があり、それらの試験を受講するとしても、「日本証券アナリスト協会」の通信講座を受講しなければならず、仮に2次試験に合格しても実務経験が3年未満だとすぐに証券アナリストに登録ができないなど様々な制約があります。また、証券アナリスト試験に合格するまでに、最低でも128,600円かかるなど資金的にも負担が重い資格です。合格率はもともと専門家を目指している人が受験をしているため、それほど低くはないようです。

不動産実務検定

不動産投資専門の資格です。不動産の健全な経営および、高度なコンサルティングを習得するために設立されました。

宅地建物取引士

不動産売買に必要な業務である重要事項説明には必要な資格であり、不動産関係者にとっては必須のしかくになっています。

仕事で必要な人が資格をとっている傾向があり

今回取り上げたお金に関する資格は、どちらかというと仕事を行う上で必要だから取っていることが多い資格です。一般の人には関係がないものだとしても、金融にかかわるために必要なのです。

ファイナンシャルプランナーとは

FPは人生の目的に合わせ、お金の設計図を提案する能力があるといわれている資格であり、こちらもお金の専門家として認識されています。

FPは大きく分けて6つの分野を扱う

・ライフプランニング及び資金計画

・金融の資産運用

・法人税のプランニング

・リスク管理

・不動産

・相続及び事業継承

FPはこのようなジャンルを扱っています。FP技能士は3級、2級、1級と3段階の種類の国家資格(一般社団法人 金融財政事情研究会)があり、AFP、CFPという民間資格(日本FP協会)があります。難易度としてAFPがFP2級程度、CFPがFP1級程度です。

3級FP技能士検定は、ファイナンシャル・プランナーの入門編という位置づけで、受講者にも社会人、学生、主婦といった実務レベルには遠く及ばない人たちが参加していることが目につきます。学科試験の合格者も50~70%で推移しており、比較的とりやすい資格です。この資格は自分自身がライフプランニングをするために取得をする人が多く初心者向きの資格ともいえます。

毎年3万人の受講者が押しかけるFPの資格

2017年5月に行われた2級FP技能検定試験合格率は41%で、毎年3万人近くの受講者がいるところから推測すると毎年大量にFPが誕生していることになります。

他の国家資格でみると、行政書士・社会保険労務士の合格率は毎回10%以下。比較的合格がしやすいといわれる宅地建物取引士でも合格率は15%前後なのに対し、FP2級の合格率は40%と群を抜いて高い数値がでているのです。

FP検定は、合格者の数があらかじめ決まっているわけではなく、学科と実技それぞれ100点満点のうち、60点以上を取得することで合格できます。出題の傾向も他の国家資格試験とは違い受講者が戸惑うタイプのものはありません。つまりひっかけ問題が少ないため、やることをちゃんとやれば合格します。

受かりやすいということで、ますます受講者が増えるという循環になっているのが現状であり、某通信講座の合格率はFP2級の受験者の8割という結果に。ある程度学べば合格できる資格なのです。

FPの知識は仕事からプライベートまで広く役立ち、取得すれば活躍できるということで人気資格になっています。賢くお得に生活をするためにも、お金の知識を増やし、深めることができ、資格がとれると仕事にもつながるということで、FPは主婦にも人気が高い資格です。。

アドバイスを受けるほうはたまったものではない

個人的に勉強し、自分のために役立てるのであれば何も問題はありません。しかし、お金の相談に行った先の専門家であるFPが、座学で勉強したレベルでありながらアドバイスをしてきて、その提案を真に受けたら大変なことになる可能性があります。

FPは特に実務経験があまりない人でもなれてしまう資格でありながら、表立ってアドバイスをしている人が多いのです。メディアなどでもFPの肩書をもっている記事を見かけたことが多いのではないでしょうか。

しかし、当たり前のことですが中身が伴っていなければ意味がありません。素人はFPの意見を安易に聞いてしまうかもしれませんが、本物の投資家が見ているのはFPの色(AFPやCFP)や有無ではなく、提案の中身を見ています。肩書きだけのFPだけであれば資格なんてない方がいいぐらいなのです。あなたも人からお金のアドバイスを受けるときは、肩書などに惑わされず自分にとって優良な選択なのかをよく吟味するようにしたほうが良いといえます。

 

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