投資を調べていくと「オフショア」という言葉に出くわすことがあります。オフショアというのは、優遇政策により通常の税率よりもはるかに低い率で自治ができている特別なエリアのことです。富裕層ほどオフショアのことを知り活用しているのですが、あまり一般的には良く知られていません。今回はオフショアについて解説していきます。
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オフショアとは租税を大幅に優遇されている特殊な地域
オフショアの原語は沖合を意味しており、国または本土の沿岸から遠く離れた場所を意味します。金融用語としては非居住者である外国人に対して、租税環境を優遇している国やエリアを指しています。現在、オフショアと呼ばれている国やエリアは歴史的な事情や国策的な理由により、外国投資家を積極的に呼び寄せるため、税制や金融面において合法的に優遇措置を設けています。このエリアは別名ではタックスヘイブンと呼ばれています。
タックスヘイブンの特徴
・税率がゼロ、もしくはきわめて低い
・法人の設立が簡単で、業務内容をあまり問われない
・金融に関する規制が緩い
・秘匿性が高いため、内容が開示されていない
タックスヘイブンにはこのような特徴があります。秘匿性は、近年その傾向が薄れつつありますし、前述した内容すべてを満たしていないエリアもあります。税率を低くしてしまうと、そのエリアにはお金が入らないような気がしてしまいますが、会社の設立などによるビジネスマンの移動や、そのエリアでの雇用などがあり、現地にも十分メリットはあります。もちろんタックスヘイブンに会社を置く方も税金の負担が軽減、もしくは負担がないために、他の場所に会社を設置するよりも高いリターンが見込めるというメリットがあります。
オフショアの活用方法と知られていない理由
オフショア投資は、世界中の企業や富裕層である投資家などが活用している方法です。通常、安全性、安定性、秘匿性、非課税などからくる魅力ある商品が多数あるために資産の運用先として使われています。しかし、一般の人にとって情報が入ってきづらく外側から見ると何が起きているのかよくわかない状態になっています。
オフショアがある代表的なエリア
世界にはオフショアと呼ばれている地域が40か所以上あるといわれています。それぞれのエリアは島だったり、都市だったり国だったりとさまざまです。ヨーロッパには、バイクレースで有名なマン島をはじめ、スイス、モナコ、ルクセンブルクなどがあります。カリブ海周辺にはケイマン諸島、ヴァージン諸島などの10以上のオフショアエリアが、アジアではシンガポールや香港など、中東ではドバイが有名です。
オフショア投資のメリットとは
オフショアの投資の魅力はたくさんあります。しかし、一般の人には良く知られていないのが現状なのです。
・オフショアでの投資での売り買いに税金がかからない
・豊富な金融商品から選ぶことができ国際分散投資ができる
・長期的投資を行うことで複利の力を最大限に利用できる
・相続問題を回避できる
オフショア投資を行うことによってこのような4点のメリットがあります。
オフショアでの投資での売り買いに税金がかからない
日本で投資を行い、利益を出したとしても税金をとられてしまいます。しかし単純な話、オフショア地域で運用をすると、税金がかからないので大部分の運用益を獲得することができるのです。税金がかかる日本などでの運用は、売り買いのたびに税金がかかります。これではなかなか利益が増えません。
オフショアでの運用はファンドマネージャーと呼ばれる運用者に任せることになります。彼らは良かれと思って売買を繰り返すわけですが、そのたびに手数料がかかるのであれば、こちらとしては気が気ではなくなる人もいるでしょう。しかし、売買に対しての税金がかからなければ、資産は目減りすることなく運用できるのです。
豊富な金融商品から選ぶことができ国際分散投資ができる
日本にいると、金融庁が許可した金融商品しか購入できません。もともとは国内業者を守るために、外国の不当な商品を国内に持ち込ませない、いう意図があったのだと思いますが、日本の金融商品は手数料が高く悪質なことも多いので、必ずしも国内の商品がよいとも言い切れません。結果的に、国外にある優良な商品を国内では購入することができなくなっているのが現状です。国外に目をむければ数多くの商品があり、それらの商品を組み合わせて自分のポートフォリオを作成することにより、国際分散投資ができてリスクを軽減することもできます。
長期的投資を行うことで複利の力を最大限に利用できる
オフショア投資で長期的運用をすればするほど、複利の力が働きます。なぜなら、生じた利子に対しても翌月には利子がつくからです。そのようにして雪だるま式にお金が増えていきます。最初はあまり区別がつかないのですが、年々差が開いていきます。
相続を争族にしないために
オフショア投資によって、相続対策もできるようになります。日本の相続は世界から見たらあやふやです。そのための対策はいろいろありますが、オフショア投資を利用する方法もあります。相続対策として考えられるのは、オフショア投資で使う金融口座に子供を受益者で設定することです。そうすることで子共への資産を保持することができます。
また、受け取りの段階ではなく始める段階から、子供を受益者にして長期の積み立てでお金を複利で増やし続けておくのも一つの方法です。親が死ぬときまで続けておくことで、元本よりもはるかに大きい金額になっている可能性があります。ただし、居住国によって税法は違いますのでタックスヘイブンであげた利益は居住国の税法に従い納税しなくてはいけないので注意が必要です。
日本ではあまりよく知られていないオフショア投資
金融庁の思惑もあり、日本人にはあまり知られていないオフショア投資ですが、メリットはたくさんあります。まずは冷静に商品がどのようなものなのかということを調べてみることをおすすめします。今まででは聞いたことがないような商品を見つけられるはずです。
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