コラム

悪質保険営業マンの手口を見破る3つのポイントとは

悪質営業

日本人の保険好きは有名な話です。掛け金が高い生命保険や複数の医療保険などに、職場などを通じて若い時から加入したという人は多いでしょう。しかし、考えてみれば当然の事なのですが、保険会社の収入は手数料収入ですので、支払った保険金以上の保険金が支払われることはほとんどありません。実際の保険は顧客の家計やライフプランを無視した販売が行われているのが現状です。そこで、今回は実際のやりとりなども出していきながら、どのような悪質なやり取りがされているのかを解説していきます。

Contents

多額の手数料を取る保険会社

多額の手数料

人気の医療保険の場合、保険代理店が受け取る手数料が初年度だと、保険料の30%。次年度でも数年間の間であれば約10%程度に設定。大手の死亡保障の生命保険の場合、60%強もの金額が経費にあてられ、それ以外から手数料として徴収されていくのです。こんなに手数料がとられているのに、国民は気づいていません。

 

「こんな良い保険を買わないなんてバカがやること」と上から目線のトーク

 

先輩後輩の関係の場合、「買わないほうがバカだよね」といった稚拙な営業トークが展開されることがあります。こんなバカなトークに引っかかることはないと思いますが、知り合いだからとか、会社に訪問しに来る人だからといった人間関係からくる理由で契約してしまう人があとを絶ちません。

前述のトークで契約してしまった20代の女性も、人間関係がある人からなので断れずに契約してしまったといいます。その契約は2つありました。

・毎月2万で65歳の40年間支払い続ける保険

・一回の保険料が120万円するものを3回支払う保険

かなりの金額を払うことになるのですが、この保険は資産運用ができるという言葉にひっかかり契約してしまったようなのです。しかし、日本の保険による金融商品など美味しいものなどあるはずがありません。保険会社が手数料として多額の金額を抜いてしまうからです。

「解約できるから大丈夫」と一見良さそうな話をしてくる

営業マンが解約しても大丈夫と言ってくることがありますが、真に受けてもいいことはありません。

①月々支払いは10年まで払い込みをしたら、それ以降は解約しても良い

②今すぐ必要でないのであればとりあえずお金を入れて後で解約すれば良い

前述した彼女の場合、このようなことを言われたようです。①の場合、10年まで契約してくれれば営業マンとすれば利益がとれるので問題ないですし、②であれば、とりあえずお金を入れさせた(契約させたい)意図がミエミエです。そもそも契約しても契約者にとっては得にはなりませんので、契約させた段階で営業マンの作戦勝ちになってしまいます。

支払総額が640万円なのに死亡時の受け取りが500万円の保険を勧めてくる営業

闇営業

70代後半の女性に保険を売りつけた郵便局員の話です。彼が勧めた商品は毎月の支払い額が4万円の生命保険。支払いの総額が640万円なのに、死亡時の受け取りは不慮の事故を除くと500万円になる内容でした。しかもその支払いは彼女が90歳まで続く契約になっていたのです。支払う金額よりも保障の金額のほうが低い商品でした。

しかも、この契約書類には「70歳以上の高齢者には家族の同席をお願いしております」と書かれていました。今回の女性は70代後半なのにもかかわらず、営業マンは家族の同意が必要なことを告げておらず、「同席拒否」と書かれた紙を渡してこのように書いてくださいと言ったのみ。

この女性は、「90歳までは払えません」と伝えたところ、営業マンは3人がかりで彼女を取り囲み「息子さんのために」と何度も話しを繰り返しました。結局、彼女は圧力に耐えきれず契約してしまったのだといいます。

「郵便局の上司が同席すれば契約が可能」という例外規定が存在するため、家族を同席させず、複数で高齢者の家におしかけ契約させていただといいます。

通帳と保険証券の見分けがつかない高齢者を騙す手口

営業成績が良かった郵便局の保険営業マンは、高齢者が見分けがつかないことを逆手にとって契約させていました。実は、ゆうちょ銀行の緑の通帳と青の保険証券、高齢者からすると通帳と証券の見分けがつかない人がいました。そこで営業マンは「緑の通帳が青に変わる」「貯金のようなもの」というトークをして契約を取っていたのだといいます。この営業マンはこのやり口で営業成績が良いと表彰されていた、というところに闇を感じます。

特約内容が変わったからお金を返すが実は解約をして新しい契約をさせる手口

短期解約という方法は、契約途中で解約させて返ってきた払戻金で、新しい契約をさせることです。その時の払戻金は減った金額しか戻ってきませんので、契約者にとっては損になるのですが、その話は説明は十分に行われません。

ある高齢者はこの手口にひっかかることになります。4件の保険が中途解約、その払戻金を使って2件の新規契約。その後、その2件も解約し、その払戻金で1件の新規解約をさせたのです。結果的に、営業マンからすれば3件の新規契約を増やし、高齢者からすれば150万近い損失を被ることになりました。

この営業マンは怪しいと気づくためにやること

怪しいと気づく

保険会社とのやり取りでおかしいと気づくポイントがあります。

・顧客の経済状況や家庭環境を考えずに提案してくる

・顧客の事情を考えずに結論を急がせる

・不安を過剰に煽ってくる

本来顧客のために提案をするはずなのに、営業マンのペースだと感じたら注意が必要です。実際そのような状況になった場合やることは2つ。

・その場での契約はいくら勧められてもしない

・セカンドオピニオンを求める

顧客に損な商品を勧める営業マンほど、強引に契約をとってこようとします。怪しいなと思った場合は、その場で契約しないようにします。また自分で判断できない場合は、セカンドオピニオンを求めると良いです。しかし、問題なのは選び方です。できるだけ信用することができる人を選びます。

保険営業マンを見抜く目を

保険の商品は、あなたにとって有利になるものはないと思ったほうが良いです。「そうはいっても保険は必要」と考える人もいると思います。その場合、いろいろな他の商品と比較検討して考えてみるとよいでしょう。必ずしも従来の保険でなくてもよいのだと気づくはずです。





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