今回の記事では、「最高のパフォーマンスを実現できる可能性が高い世代」である20代のうちから資産形成を考える重要性についてお伝えしていきます。
社会人になって余裕が生まれる25歳を起点として考え、65歳までの40年間で積立投資を続けた場合に発生するリターンの大きさをシュミレーションしています。
米ドルを1ドル=100円としてシュミレーションした結果、毎月200ドル(2万円)と500ドル(5万円)を定期的に投資していくと形成される資産言うまでもありませんが、やはり具体的に考えて計算していくことが目標額実現に向けた行動には不可欠です。
今回は結果だけではなく、運用の過程を見ていきながら投資家の運用計画の一例をお伝えしていくので、ぜひあなたが運用すると想定してみて一緒に考えていけるようにしましょう。
Contents
投資するなら少しでも若いときから始める
「若い」というのは社会において武器になると言われる事がありますが、投資の世界でも同じことがいえます。
年率がたったの1%であったとしても、少ない額から10年や20年という歳月を複利運用することで銀行に預金するのとでは比較にならないぐらいの資産を築けます。
そのため、投資を始める年代が若ければ若いほど投資においては最大の武器である時間を有効に使える事になるわけです。
もちろん、これを見てくれている読者には20代以外にも多くの人がいると思いますが、ここで考えていかなくてはいけなのが「投資開始年齢から定年65歳までの総投資額」を導き出すことです。
では、年間いったいどれくらいの利回り資産運用を行うと、どのように投資額が殖えていくかを25歳を基点として各世代ごとに年率「3%」「5%」「7%」「9%」の4つのパターンで試算してみます。
まず、25 歳から毎月2万円(200ドル)でスタートした場合、65歳までの総投資額は960万円(9万6000ドル)となります。
ではそれぞれの利率の時の総資産額を見ていきたいと思います。
- 年率3%の場合の総資産:18万5210ドル(1852万1000円)
- 年率5%の場合の総資産:30万5204ドル(3052万400円)
- 年率7%の場合の総資産:52万4962ドル(5249万6200円)
- 年率9%の場合の総資産:93万6264ドル(9362万6400円)
次に、毎月の投資額が5万円(500ドル)でスタートした場合、65歳までの総投資額は2400万円(24万ドル)となります。
- 年率3%の場合の総資産:46万3025ドル(4630万2500円)
- 年率5%の場合の総資産:76万3010ドル(7630万1000円)
- 年率7%の場合の総資産:131万2405ドル(1億3124万500円)
- 年率9%の場合の総資産:234万660ドル(2億3406万6000円)
年率9%の場合となると、毎月2万円(200ドル))でスタートした場合は9362万6400円(93万6264ドル)。毎月5万円(500ドル)でスタートした場合は2億3406万6000円(234万660ドル)なります。
毎月2万円(200ドル)を積み立てすることで、老後資金を約1億円準備することができる可能性があります。また、毎月5万円(500ドル)で積み立てを行った場合は2億円を超えるという計算になります。
これが、若いときから継続的に投資することの凄まじい威力です。
毎月2万円というのは、無駄使いを無くせば基本的に誰でも捻出できる金額になるかと思います。ですが、この銀行金利も0.001%という時代に「年率3~9%なんてことがあるかどうか?」ここが引っかかるかと思います。
こんな金融商品が日本には存在しないので難しいとお考えになる方がほとんどでしょう。
しかし、オフショアでは年率3%という利率は大して難しい話ではありません。中には年率10%を超える商品もあるほどです。
多くの資産運用のプロたちは、保守的なお客様に対しても臨機応変にポートフォリオ組み10%を達成することを目標にしています。
そういった既存の金融商品の運用を考慮に考えると、年率3~9%というのは決して難しいことではありません。
毎月2万円投資するだけで、65歳まで年率3%で運用したとしても1852万1000円(18万5210ドル)です。2019年6月初めに金融庁が公表した報告書では老後資金の不足額の総額は単純計算で1300万円~2000万円になると発表されています。
この金額をカバーすることはオフショアを活用すれば、日本でいろいろなことを頑張るよりもかなり高い確率で準備ができるということをよく覚えておいてください。
投資期間の長さによって、資産に圧倒的な差がつく
次に、投資期間の長さによってもリターンとして受け取れる金額に差が出やすいことについて解説していきたいと思います。
これが若いうちに投資を始めることの最大のメリットともいえるかもしれません。
ここではAさんとBさんという2人の投資家を想定してに比較して考えていきます。
2人とも1年間に積立する額は米ドルで2400ドル(月額2万円、年間 24 万円)の同額を投資していくと仮定し、2人共年率10%で回る金融商品で運用したとします。
ただし、Aさんは 25歳から積立を開始し積立てる期間は10年間。
一方のB君は、40 代半ばで投資の大切さに気づき、45 歳から積立を開始して65 歳までの 20年間積立てをしたとします。
運用はAさん、Bさん共に65歳という定年年齢を最終地点と考えています。
そうすると、AさんとBさんとの差がどれぐらいになるかというのを表したが以下の表です。
Aさんは25~35歳までの10年間で、合計2万6400ドル(264万円)を投資しました。Aさんは10年間の積立期間後の36歳以降も、年率10%で回る金融商品に65歳まで(合計40年間) 継続投資しました。
すると、Aさんが65歳になったときに受け取れる金額は85万3665ドル(8536万6500円)になります。
一方、Bさんは 45歳から積立投資を開始して65歳までの20年間、毎年2400ドルを年率10%で回る金融商品に投資したにもかかわらず、受け取れる額は28万8242ドル(2882万4200円)にしかならないという結果になりました。
Bさんの積立総額はAさんの2倍の6万2400ドル(624万円)であるにもかかわらず、65歳の時に受け取れる金額は約3分の1となってしまいます。
資産運用は始める時期でこれだけの差がついてしまいます。まさに「時は金なり」といったシミュレーション結果になりました。
資産運用はできるだけ早く始めるのが良いことがわかると思います。
もちろん投資なので絶対ということはないですし、保障されているわけではありませんが、資産運用は長期間運用をすればするほどリスクは軽減され、リターンは大きくなって良くなる傾向があります。
短期投資ない「時間を最大限有効に使える」ので、長期投資ではローリスクハイリターンにすることが可能です。
これについても詳しく記述していきますが、あまりまとめて説明すると混乱すると思うので今後の記事で説明していきたいと思います。
時間こそが最大の武器!若ければ若いほどローリスクで運用ができる
今回の記事では、具体的にお金を積立てていくことで得られるシミュレーション結果を世代ごとにお伝えしました。
お金というのは努力次第で少しは増やすことが可能ですが、「時間」というのは取り返しが不可能な平等に与えられた財産です。
この「時間」を早いうちに「お金」に対して施せるかは人それぞれですが、早いうちに時間を使うことに気づけるかで大きく資産形成の一歩が変わってきます。
今回お伝えしたシミュレーション結果から、あなたが武器として使える時間で得られる利益の大きさを自身で考えてみましょう。
次回はオフショア投資に欠かせない「ドルコスト平均法」と呼ばれるローリスクの運用方法について解説していきます。
金融用品ごとに異なる運用方法に違いから、あなたに最適なローリスクな運用方法を把握できるようになるためにも、基本的なで多くの金融商品に適用されている「ドルコスト平均法」がどのようなものなのかを学んでいきましょう。
にほんブログ村
全般ランキング